薬剤師には、専門分野を扱うことが出来る、専門薬剤師と認定薬剤師があります。
「認定薬剤師」と「専門薬剤師」との違いとは何でしょうか?
薬局認定薬剤師は講習を受講し定められた単位を取得すれば認定されます
病院認定薬剤師は、既定の講習+症例の検討、試験、そして病院認定薬剤師(学会発表、学術論文、試験)を経て専門薬剤師になることができます。
専門薬剤師の役割は、チーム医療の中で重要です。
医師が医療のすべてを担うには限界があり、チーム医療の中で医療スタッフがそれぞれ責任を分担する時代がきています。
専門薬剤師は、薬のエキスパートであり、薬物治療の安全と質を確保する上で、血液の中の薬物濃度をモニターしたり、心電図に影響を及ぼす薬剤の使用中には心電図検査をモニターするなど、患者さんの状態を確認し、治療にかかせない情報を集めることもできます。
また、抗がん薬の投与設計や用量の増減などについても責任を持って行う能力を備えています。
多くの病院では、医師と協力して、がん化学療法の説明を実施しており、薬に関わることは全て薬剤師が責任を持って行っています。
個々のスキルアップ向上にも人気がありますが、薬剤師の転職に有利に働く事が多々あります。
転職市場において「調剤薬局」や「病院」、「ドラッグストア」から年収を考慮してでも必要とされる人材はどちらでしょうか。
薬剤師として経験年数も大切ですが、②の事例は意欲的に薬剤師の仕事へ専門性を持って取り組まれていた事が伝わってきます。
依って「何をどこまでやってきたのか」、自分の専門知識や技量をわかりやすくアピールすることができるので明らかに有利なのです。
『認定実務実習指導薬剤師』という認定を耳にした事があるかと思います。
薬学のさらなる複雑化を受け、薬剤師になるための大学教育も4年制から6年制課程へと引き上げられ、
より実践的な薬剤師育成を目指して長期間にわたる病院や薬局での実務実習がカリキュラムに組み込まれることになりました。
この実務実習教育に対応するために新たに設置されたのが、「認定実務実習指導薬剤師」という制度です。
つまり、薬剤師の卵たちの適正な実務実習を指導するのが認定実務実習指導薬剤師となり、いわば薬剤師の先生ともいえます。
薬剤師の業務で最も大切な事、『患者さんとのコミュニケーション』と言われています。 薬学生にとって学校の授業では学ぶ事ができないため、実務実習を通して大きな経験をする事になります。 認定実務実習指導薬剤師の方に求められるものが多く、なかでもコミュニケーションスキルの高さは重要と言えます。